2023-12-29から1日間の記事一覧

手塚治虫と私〜竹内オサム「手塚治虫語辞典」を読んで。

…などと巨匠と一読者に過ぎない当方ごときを並べるような不遜極まるタイトルではあるが、本書にざっと目を通し、幼い日からの巨匠との関わりが走馬灯のように蘇ったのである。まあしばしお付き合い下さい。 その前に誰もが忘れもしない’89年2月9日。激動の昭…

カルロス・クライバーの「ばらの騎士」〜ミュンヘン、ウィーン、東京。

Masculin:…さて、一体どこから話したら良いものやら。 Féminin:そうね、私たち二人のことを含めて。でもクライバーの初来日の時の素晴らしい上演から、来年でもう半世紀だわ…。 M:あの時は僕が行き違いで、お姉様はお友達といらしたんですよね。 F:うん、そ…