2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「こうもり」にはシャンパーニュが良く似合う?

Masculin:というわけで、大晦日と言えば誰が何と言おうと「こうもり」で。 Féminin:誰も何にも申しておりませんけどね…でも毎年同じこと言ってるわね、アナタ…。 M:そりゃあもう何十年…そう、クライバー盤がLPで出た’76年以来、近所の蕎麦屋で一杯やり年越し…

「寝床 from NY」〜ギルバート・キャプラン指揮 マーラー「復活」。

…えぇ、どうも毎度のお運びで厚く御礼申し上げます…今さらでございますが古典落語に「寝床」って噺がございまして、とある大店の旦那が下手の横好きの義太夫節をご近所さんやら店の者達にやたらと聴かせたがるってんでまあ一同大迷惑って成り行きなんですが…

「ある日どこかで」(’80年米)〜Somewhere for Christopher.

Féminin:これ、昔飛行機の中で観たんですっておっしゃってたわよね、最初に…。 Masculin:そう、パリからの帰国便で’81年3月でしたね確か。それですぐお姉様におすすめしたら、あらもうロードショーはとっくに終わったわよって。 F:うん、ほら「スーパーマン…

手塚治虫と私〜竹内オサム「手塚治虫語辞典」を読んで。

…などと巨匠と一読者に過ぎない当方ごときを並べるような不遜極まるタイトルではあるが、本書にざっと目を通し、幼い日からの巨匠との関わりが走馬灯のように蘇ったのである。まあしばしお付き合い下さい。 その前に誰もが忘れもしない’89年2月9日。激動の昭…

カルロス・クライバーの「ばらの騎士」〜ミュンヘン、ウィーン、東京。

Masculin:…さて、一体どこから話したら良いものやら。 Féminin:そうね、私たち二人のことを含めて。でもクライバーの初来日の時の素晴らしい上演から、来年でもう半世紀だわ…。 M:あの時は僕が行き違いで、お姉様はお友達といらしたんですよね。 F:うん、そ…

田宮二郎没後45年〜「白い巨塔」は不滅なのか?

Féminin:覚えてる?もう45年も経つのね、暮れの28日…。 Masculin:…そうですねぇ、年末の慌ただしい時にまた驚きのニュースで。 F:…前の晩、逢ってたでしょ?まあ記憶力抜群の貴方だから。 M:えぇ、それは勿論。何か些細な言い合いして喧嘩別れしましたよね……

「冒険者たち」(’67年仏)、そして「鬼平犯科帳〜本所・桜屋敷」。

Masculin:何ですか改まってご質問だなんて。まぁ今に始まったことじゃないけど、お姉様の年甲斐もない素朴な疑問シリーズは Féminin:まぁ失礼ね。そりゃあ知り合った大昔から、年下なのに博識な坊やと一目置いてはおりましたけど…ほら、このロベール・アンリ…